TOEICと英検どっちを受けるべき?それぞれの違いやメリットを解説!

英語関連の資格と言えばTOEIC、英検、TOEFLなどいろいろなものが頭に浮かぶもの。

資格は、勉強するための動機付けにもなるので勉強する際の一つの目標としてはとても有効なものでしょう。

しかし、各資格にはその目的があり、目的によってそれぞれに特徴があるものです。

だから、せっかく資格やスコアを伸ばすことを目標にして勉強するなら、その資格の目的や特徴を把握してから勉強するのがいいでしょう。

この記事では、「英語関連の資格を取りたいけど、どの資格を取りに行けばいいのかわからない」という方のために、特に国内において主要な英語資格とも言えるTOEICと英検に焦点を当てつつ、各資格の特徴や受験するメリットなどについて紹介していきます。

TOEICと英検の違い

TOEICスコアと英検の級の対応傾向については上の表のとおりですが、それぞれが異なる特徴を持っているものも多いのです。

ここでは、TOEICと英検それぞれの特徴について紹介します。

出題形式

まずは、TOEICと英検の出題形式の違いについて、紹介をしておきましょう。

TOEICは同一問題、英検は級ごとに異なる問題

TOEICはスコア、英検は級で受験者の英語能力が評価されるのが大きな特徴です。

このため、TOEICは上級者も初心者も同一の問題を解きますが、英検は級に応じて問題が異なっています。

受験者のレベルによって問題が異なるということで勉強内容に大きな影響が差が出てくるのが単語です。

英検は、級ごとに単語帳があり編集されている単語も大きく違います。

一方TOEICは、スコアごとに単語帳がありますが、英検ほどきれいにわかれておりません。

TOEIC900点を狙う人向けの単語帳には確かに難しい単語が出てきますが、これは「難しい単語を知っていた方が解ける問題が多いから」という理由があるに過ぎないのです。

解答の形式

TOEICはすべてマークシート解答です。

一方英検は、リスニングとリーディングはマークシート解答、作文は鉛筆での記入式で、これに加えて面接試験があります。

出題分野

TOEICは正式名称を「TOEIC Listening & Reading Test」というくらいで、出題分野としては聞き取りと読み取り飲みになります。

これとは別に「Speaking & Writing Tests」もありますが、受験者数はまだまだ少なく認知度は低めです。

一方で英検は、3級以上は読み、書き、話し、聞きの4分野が出題されバランスのとれた英語力が求められる構成になっています。

試験時間

TOEICはリスニングパート45分、リーディングパート75分の計2時間ですが、英検はこれも級ごとに異なります。

例えば1級はリスニング30分、リーディングとライティング100分、面接10分の計2時間20分、準1級は、リスニング25分、リーディングとライティング90分、面接8分の計2時間3分です。

英検を受験するときは、しっかりと受験級に応じた対策をしましょう。

出題されるジャンル

出題されるジャンルとしてはTOEICはビジネス英語、英検は日常会話からアカデミックなものまで多様だというのが特徴的です。

英検は級によっても異なるので、級ごとの対策が必要になります。

受験者数


2018年の年間受験者数はそれぞれ、TOEICが245万人、英検が385万人です。

※TOEIC Bridge Testなどを合わせた総合計は266万人

ここ数年の受験者数の傾向としては、TOEICは増えていないものの英検は年間20万人ずつ程増えています。

受験者の層

まずはTOEICの受験者層について見ていきます。

TOEIC公式が発表しているデータによれば、2017年のTOEIC受験者数は961,440人。

そのうち社会人は399,738人を占め、学生は430,476人が受験しています。

比率に置き換えると社会人が約41.5%、学生が58.5%の比率を占めています。

また、社会人に絞った場合、各業界の受験者数の比率は以下の通りです。

業界によって、TOEICを受験する人の数に大きな差があることが分かりますね。

また、学生に絞った場合の比率も見てみましょう。

受験者数は、やはり大学がダントツで多い割合を占めています。

大学に次いで受験者数が多いのが大学院で、その次が高校と続いています。

参考:DATA & ANALYSIS 2018

続いて英検の受験者層を見ていきましょう。

小学校以下414,502
中学・高等学校(高専含む)2,964,666
大学(短大・専修学校含む)76,686
その他399,214
合計3,855,068

参照: 受験の状況 | 英検 | 公益財団法人 日本英語検定協会

英検の受験者数は、中高が大きな割合を占めています。

TOEICは、社会人の受験者層が40%を占めるのに対して、英検の受験者層は10%程度です。

やはり、社会人で英語の試験を受けるのであれば、TOEICの方が恩恵が大きいということなのでしょう。

英検を取得して得られるメリット


英検を取得しておくと、その級によっては大学受験や就職時に有利になるというメリットがあります。

英検は、TOEICよりも「学校の英語教育の習得度が計れる」と評価される傾向があります。

英検は〇級合格で「高校□年程度の英語力」と評価できるようになっているからです。

TOEICでのハイスコアも大学によっては「英語能力として成績等として評価する」という精度を敷いているところもありますが、英検は受験の際にも有利に評価してもらえるところが多いのです。

また、英検の3級以上ではTOEICでは評価できないスピーキングとライティングの試験があります。

だから、「英検準1級です」と聞けば読み取り、聞き取りだけでなくある程度の会話や筆記能力もあるという評価につながるわけです。

最近ではTOEIC Speaking & Writing Tests というスピーキングとライティング能力評価に特化した試験が始まりましたが、年間受験者数は約12万人とまだまだ英検の認知度には敵いません。

TOEICでハイスコアを取得して得られるメリット


「TOEICは頑張っておいた方がいい」という話を耳にする方は多いのではないでしょうか。

実際にTOEICでハイスコアを取得しておくと、かなり多くのメリットが得られます。ここでは、そのメリットについて紹介します。

就活、転職で有利になる

TOEICでハイスコアを取得しておくと、採用時に有利になることがほとんどです。

IIBC(国際ビジネスコミュニケーション協会)の「上場企業における英語活用実態調査」によれば、上場企業の約7割が採用時にTOEICスコアを参考にしているようです。

参考⇒上場企業における英語活用実態調査

同調査は2013年のものなので、2019年現在ではさらに採用時にTOEICスコアを参考にしている企業は増えていることでしょう。

国内企業の海外進出だけでなく、外国人労働者の受け入れや観光客の増加など、日本人が英語を使う機会は今後ますます増えていきます。

TOEICでハイスコアを取得しておけば採用時に有利になることが多いですが、以上のような社会環境を踏まえれば「取得しておかないと不利になる」という状況すら考えられます。

早い段階でTOEICの準備をしておくのがいいのではないでしょうか。

昇任、海外出張者の選抜で有利になる


TOEICでハイスコアを取得しておくことは、昇任や海外赴任者の選出の場面においても有利になることが多いでしょう。

参考⇒上場企業における英語活用実態調査

IIBCの「上場企業における英語活用実態調査」によれば、上場企業の約6割が異動、昇進・昇格の際にTOEICスコアを参考にしているか今後参考にする可能性があることがわかります。

また、同調査によれば海外出張者選抜においてもTOEICハイスコア保持者が有利になる傾向があることがわかります。

参考⇒上場企業における英語活用実態調査

就活において「勉強しておいた方がいい」と言われるTOEICですが、昇任や海外出張に興味のある方は入社後も継続的にTOEICを勉強しておくのがいいのではないでしょうか。

その他のメリット

昇任や海外出張という場面においてメリットの多いTOEICですが、このように直接的に目に見えるメリット以外のメリットもあります。

それは、海外事情や文化などに興味が湧くようになるということです。

基本的な英語が読めて聞けるというのは、自然と積極的に海外のことを学びたいというモチベーションにつながるものです。

こういったモチベーションは、さらにTOEICの勉強をしたいということにもつながるので、一度TOEICでハイスコアが取れるようになれば、継続的にスコアを伸ばしていけるのです。

英検をおすすめしたい人の特徴


英検は民間団体の主催する資格試験ですが、文部科学省の認定を受けており「学校の英語教育の習得度」を評価するものとして発展してきた歴史があります。

TOEICとは異なり、難易度は級によって異なるので英語の初学者にとっての受験のハードルは下がります。

よって英検は、小学生などの初学者から段階的に英語を学んでいきたい人がその指標の一つとするのがいいのではないでしょうか。

TOEICをおすすめしたい人の特徴

よく言われる通りですが、大学生や社会人は英検よりもTOEICに力を入れた方がいいでしょう。

理由は以下の2つです。

  1. TOEICはビジネス英語に絞って出題される一方、英検は日常会話からアカデミックなものまで幅広く出題されるから
  2. TOEICは英検のように「〇級に合格」ではなく、スコアとして評価してもらえるから

まず、「TOEICはビジネス英語に絞って出題される一方、英検は日常会話からアカデミックなものまで幅広く出題されるから」です。

このため、多くの企業において採用、昇任、海外赴任などにおいてTOEICが評価対象になっています。

評価されるという観点でなく、その勉強内容から得られる英語力もTOEICはビジネスに直結する内容なので、英検よりも時間の費用対効果は高いと言えるでしょう。

次に、「TOEICは英検のように「〇級に合格」ではなく、スコアとして評価してもらえるから」です。

英検は、どんなに勉強しても受験した級に受からなければ評価の記録として残りませんが、TOEICであれば伸びた英語力の分だけスコアとして記録できるのです。

目標に到達できなくても勉強した分だけ成果として残れば、英検のように「合格に向けて勉強し直し」という負担もないので、なかなか勉強時間を取れない社会人にとってはTOEICがおすすめなのです。

TOEIC・英検以外の主な英語のテスト


国内においては受験者数も多く、圧倒的な認知度を誇るTOEICと英検ですが、英語関連の資格試験と言えば他にもTOEFLILETSが有名です。

ここではTOEFLとILETSがどのような試験なのかについて簡潔に紹介します。

TOEFL

まずはTOEFLについて、簡単に紹介していきます。

出題形式

読み、書き、話し、聞きすべての分野が出題されます。

解答作業はすべてパソコンで行います。

選択式の解答はクリック、記入する場合はタイピング、スピーキングはマイクを使っての録音になります。

難易度

難易度はかなり高いと言えます。TOEICのように作業的な解答では対応できません。

特徴的なのはスピーキングとライティングです。

複数の作業(読み、聞き、話しなど)を総合的に行った上で解答する複合問題の形式が取られており、定められた時間に各種作業をした後自分の意見をまとめて解答するというところまで求められます。

受験のメリット

国際的に広く認知された試験で世界百数十カ国で執り行われています。

海外留学する際に用いられる学力基準としても活用されており、アメリカ、カナダ、オーストラリア、EUなどへの留学のためのテストになっています。

ILETS

続いては、ILETSの特徴についても紹介しておきましょう。

出題形式

読み、書き、話し、聞きすべての分野が出題されます。

マークシートではなく記入式で、スピーキングは対面面接です。

難易度


TOEFLほどではありませんが、TOEICと比べると難易度はかなり高いと言えます。

リーディングでは1パッセージ900語程度の英語長文を3パッセージ読む必要があります。

語数にしてTOEICよりも短いですが、答えを探して解答というような作業的にできるものではありません。

また、ライティングにおいては図や表からデータ等を読み取ったうえでレポートを作成するような問題が出題されるため文章が読めるだけでは不十分で、かつ、独特の表現方法を学ぶ必要があります。

受験のメリット

基本的にはTOEFLと同様、国際的に広く認知されており、留学のためのテストにもなっています。

ただし、アメリカの一部の学校では認められないこともあるので、留学先においてTOEFLとILETSのどちらが用いられているかについてよく確認しておくことが必要です。

その他

TOEFLもILETSも国際的に広く認知されていることと留学の際のテストに用いられるという点では共通していますが、上記以外にも試験時間、出題される内容など異なる点があります。

受験の際は、それぞれの特徴をよく把握した上で準備するようにしましょう。

まとめ

ここまで読んでいただき、ありがとうございます。

この記事では、国内では飛び抜けて認知度が高く比較されることの多いTOEICと英検の違いやそれぞれのメリットやこれら以外の英語関連試験として有名なTOEFL、ILETSの特徴などについて紹介しました。

特に国内において取得しておくとメリットの大きいTOEICと英検ですが、それぞれの違いやメリットを把握し、目的に応じてどちらを受験するかを決めるのがいいことが理解できたはずです。

今後は迷うことがなくなるのではないでしょうか。

どちらの試験も一つの成果を形として持っておくと、いろいろな面で有利になるものですが時間には限りもあります。

何のために何を勉強するかを定めて、メリットを最大限生かしましょう。

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